書籍『朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術』要約

Kindle Unlimitedを回遊していたところ、たまたま朝日新聞の記者が執筆した書籍『朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術』を見つけました。参考となる内容があったので、要点を絞って本書を要約したいと思います。

文章の頭から山場となるオチまでをコンパクトに

スマホで、メディアの記事を閲覧する読者は集中力が落ちがちです。そのため、文章の頭から山場となるオチまでの距離をコンパクトに、文字数を少なくする必要があります。文字数に決まりはありませんが、250字程度に納めるとよいでしょう。

文字数をコンパクトにする必要があるのは、ネットに掲載される情報が膨大なことも影響しています。一生かけても読みきれない量のコンテンツが毎日、発信される中で、探せない情報は存在しないと同じです。ユーザーにコンテンツを見つけてもらうため、「探しやすい言葉」を使うと良いでしょう。

しかしながら、デジタル空間にある情報は膨大です。そのため、コンテンツはユーザーのニーズに合わせた探しやすい状態にしないといけません。探しやすい状態とは、ユーザー目線を意識することです。届けたい相手の顔を思い浮かべて、どんな単語を使って検索するかを考えましょう。

多くの人に読まれるために、主役をずらす

多くの人に読まれるためには、「主役をずらす」という手法が有効です。例えば、商品紹介の場合、「商品そのものは主役にしない」といった手法を採用します。すると、コンテンツが、「人」の悩みや感情の中で、共感してもらえそうな内容になり、結果として読まれる文章になるのです。

また、人に読まれる文章の技法には、発想を変えて自社にある「古いもの」に目を向けるという方法があります。デジタル空間は、「新しいのが当たり前」であるためです。それを逆手に取り、「商品に対するこだわり」や「ひたむきな姿勢」など、古いものの中にある、普遍的で共感を得やすいものに目を向けると良いでしょう。

このほか、閉店ニュースも、読まれるコンテンツです。事業の終了は、これまで愛してくれた人への感謝を伝える機会と考えれば、何にものにも代え難いコンテンツにできるためです。売れない商品やなくなる店舗など、「閉店」系は侮れません。

ウェブに最適化した文章術を身につけよう

本要約では、本書の要点が集まっているとされる、初めから30%までのページを要約しました。

本書の内容を読むと、ネットメディアでは、「結論から書く」「強い言葉を使う」といった既存の文章術に加え、「表現方法をずらす」という、ウェブに最適化した文章術の活用が重要なことがわかりました。

文章術はすぐに習得できません。それだけに、本書などを参考しながら、ウェブに最適化した文章術を身につける必要があるでしょう。

お問い合わせ

投稿者: Omura Wataru

フリーのライター・ディレクター・編集者として活動するOmura Wataruと申します。ライター・記者歴9年。現在は島根県出雲市を拠点にリモートワークで活動しています。得意な分野はDXをはじめとしたITのほか、金融やマーケティング、ビジネスなど。最近は、ライター業務の延長として、記事の編集やディレクション業務に携わっています。ライティングはもちろん、取材や編集、校正、コンテンツSEO支援、広報PR支援などもご相談ください。

コメントを残す