パラグラフライティングの記事で、論文は、結論から先に書く重要性について説明しました。しかし、論文では、パラグラフライティングのほかに、重要とされる論理展開の手法があります。
それは、「問題提起→現状分析→解決策」の順に、論理展開する手法です。この手法は、大学入試や就職試験の論文に適した型だとされています。
論文でも、結論から先に書く重要性は変わりません。しかし、論文では、「結論の正しさ」に加え、「思考のプロセス」も問われる傾向にあります。つまり、「思考のプロセス」を重視したライティングの型が、「問題提起→現状分析→解決策」なのです。
さらに、この「問題提起→現状分析→解決策」は、一般社会で、「序論」「本論」「結論」と表現されています。
序論・本論・結論とは
序論・本論・結論は、レポートや論文などで使われる「らせん状の構成」のことです。同じ内容を3回繰り返すのが特徴です。それぞれ次のような役割を持っています。
- 「序論」…問題提起:問題を提起したうえで、結論を予告する
- 「本論」…現状分析:問題提起に対する根拠や反論などを挙げながら、具体的に説明する
- 「結論」…解決策:自分の立場や主張を明確にして、論を締めくくる
それぞれの文量は、序論が1〜2割、本論が6〜7割、結論が1〜2割とされています。
「問題提起→現状分析→解決策」の型を使いこなそう
大学のレポートでは、序論・本論・結論の3段構成を使います。ただ、一般社会のレポートでは、序論・本論・結論と銘打って構成を作る機会は少ないかもしれません。
そこで意識すべきは、冒頭で説明した「問題提起→現状分析→解決策」です。この型を意識することで、論理的な文章を作成できるようになるでしょう。ぜひ試してみてください。