「間接引用と直接引用の違いとはなんだろう…」
論文やレポートを書くときに、このような悩みを抱えた人は少なくありません。引用が適切な方法でできないと、レポートの評価が低くなってしまうため、困りますよね。
しかし、本記事を読むことで、間接引用と直接引用の違いがわかり、低評価につながらないためのレポート執筆方法がマスターできます。ぜひ参考にしてください。
直接引用とは
直接引用は、原文をそのまま引用する方法です。一般的に直接引用は、短い引用であれば、「」を使用して記載します。
直接引用で最も注意すべき点は、本の文章を一字一句正確に引用しなければならないことです。引用時に語句を変更することは、改ざんとみなされるため、注意しましょう。
なお、引用文の最後に句点がある場合は省略してください。下記は直接引用の例です。
1つ目の条件は、全ての人々の人権が保障された地域に作り直すことである。本間(2007年)は、この条件について、高齢者やハンディキャップを抱える人々が安心して暮らせるシステムを構築することだとしている(p.35)
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直接引用をする著者名は姓(出版年)を書きます。「先生」「氏」などの敬称をつけない点に注意してください。
直接引用の末尾には、該当のページを本文中に書きます。
間接引用とは
間接引用とは、引用する人が自分の言葉で内容を要約する方法です。
このため、直接引用とは違い、引用元の文章をそのまま使ってはいけません。引用元の論旨を損なわないよう十分に注意し、どこまでが原著者の意見かわかるように書きましょう。
下記は間接引用の例です。
本間(2007年、p.99)によると、影響緩和手法とは、①工事を行わない回避②影響を最小限にとどめて工事を行う最小化③工事は予定通り行うが、消滅した自然に替えて自然環境を創設する代償、の3つの手法で、自然の保全と再生を図るものである。
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直接引用と違い、該当ページが冒頭の()内に移っているのがポイントです。
直接引用と間接引用の比率は?
直接引用と間接引用に理想的な比率は特にありません。
ただ、強いて言えば、直接引用が全体に占める割合は2割程度が良いと考えられています。
一方で、直接引用、間接囲繞を含めた引用の割合は、2割程度という不文律はないと言われています。
つまり、自分の言葉を交える間接引用には制限がないため、積極的に使うと良いでしょう。
まとめ
引用をしっかり書けるかどうかは、良いレポートや論文を書くうえで重要な要素です。
本記事などを参考に、適切な引用方法を身につけてください。