「コンテンツマーケティングに力を入れるため、企業インタビューを実施したい。けれど、やり方がわからない」
こんな風に、企業インタビューのやり方について悩んでいませんか?そんなあなたがこの記事を読むと、企業インタビューのノウハウを習得でき、自社コンテンツの充実化を図れます。
本記事では、まず基礎として企業インタビューの心構えのほか、企業インタビューが決まったらやるべきことについて解説します。
この記事を読んで、企業インタビューのプロを目指してみてください。
企業インタビューと一般インタビューの違い
企業インタビューと一般インタビューの違いは、インタビュアーが背負う責任の度合いが違います。
なぜなら、取材対象とする企業の情報を出すことは、情報の出し方によって企業側の利益を毀損するリスクが生じるからです。
当然、情報を出し方でインタビュイーの尊厳を損なうリスクがあるのは、民間人などを対象とする一般インタビューでも変わりません。
しかし、企業インタビューで相まみえるインタビュイーの企業の多くは、市場で成功している企業です。報じる側が間違った情報を出すと、最悪、株価などにも影響を与える可能性があるでしょう。
企業インタビューで大切な心構え
前章で、企業インタビューは、情報の良し悪しで企業の利益を損なうリスクがあると述べました。
では、企業インタビューは何を意識すればよいのでしょうか。
ここからは、企業インタビューで重視すべき心構えについて解説します。
資料にはない情報を引き出すのが企業取材
企業インタビューの場合、ライター側にとって最も重要なことは、事前資料にはない情報を引き出すことです。
企業は膨大な情報を保持しているため、プレスリリースや自社ホームページに出す段階で、かなり粒度の高い情報を公表しています。
しかし、取材を通じて情報の質を高く保つためには、既存の情報をなぞるだけでは足りません。
ライターがインタビューをうまくリードし、その場でしか聞けない情報を引き出す必要があるでしょう。
その場でしか聞けない情報とは、たとえば、取材対象者が本来考えていたことやその背景、新製品、サービス開発に至るまでの経緯が、該当します。
インタビュイーとは対等ではないが臆さない
企業インタビューの取材対象者の多くは社長です。
ライター側も個人事業主として経営者というケースがありますが、組織を率いる社長と個人事業主では、社会的地位に差があります。会社員ライターの場合も同様です。
このように、企業インタビューでは、インタビュアーとインタビィーは対等ではありません。しかし、仕事である以上は、臆する必要はないでしょう。
本番で緊張しないために、事前に社長や企業の情報を集めることが重要です。
テーマのない質問はしない
企業インタビューでは、テーマのない質問をしないようにしましょう。
取材時間に制限がある中、テーマのない質問をすると、話の筋が脱線してしまうからです。
また、テーマのない質問してしまうことは、インタビュアーの勉強と準備の不足を露呈します。相手に「このライターは勉強不足だ」と悟られることは、最もあってはならないことと言えるでしょう。
マナーや礼儀を守り丁寧に対応する
企業インタビューでは、マナーや礼儀を守り丁寧に対応することを忘れてはなりません。
これは一般インタビューでも当てはまりますが、インタビュイーに対する作法こそが、ライターやインタビュアーが守るべき取材の品質となるからです。
言わば、インタビュアーの態度そのものが、一般的なビジネスでいうサービスと言えるでしょう。
企業インタビューが決まったらするべきこと
最後に企業インタビューが決まったらするべきことを四つ紹介します。
この四つを実行することで、よい取材を本番で実現できるでしょう。
相手先の行事を確認
まず相手先の行事など、取材ができない日程を確認しましょう。
行事がホームページに掲載されているケースもありますが、大半は聞かなければわかりません。
相手先に対しては、「取材の候補日を3つ挙げてください」といった形で、調整を相手に委ねる方法をとってみましょう。
取材日程は候補日と候補時間を確認
インタビューのアポイントでは、企業側から複数の候補日と候補時間をいただいた方が良いでしょう。
候補日がピンポイントだと、ライターやインタビュアーの調整がつかなくなるからです。
ちなみに、複数の候補をもらう場合に、避けた方がよい日時が存在します。月曜の午前と水曜日の午後、金曜日の午後です。
これらの日時はイベントが集中する可能性が高く、腰を据えた取材が難しいとされます。あくまでもインタビュイー側の日時が重要ですが、火曜や木曜の午後2時が取材に適当な時間ではないでしょうか。
秘密保持契約を締結する
取材にあたって、先方からさまざまな情報をできるだけ早く受け取るため、秘密保持契約を締結するようにしましょう。
秘密保持契約を手早く締結することで、企業側から貴重な情報リソースを入手できます。
たとえば、決算財務関連などの業績関連、中期経営計画や出店計画など経営企画関連、研究や製品・サービスなどの開発関連は、クライアント側からでしか入手できない情報です。
これらの情報を得た上で、取材に臨むと、密度の濃い取材ができるでしょう。
資料はリスト化する
取材にあたって入手した資料は、目録のようにリスト化しましょう。
資料をリスト化することで、情報検索がしやすくなります。足りない資料の可視化も可能となるでしょう。
資料を返却する際も、リストをチェックしながら、返却できるでしょう。
まとめ
取材は準備が9割以上を占めます。良い準備をすることで、インタビュイーからの信頼を獲得できるでしょう。
今回紹介した企業インタビューで意識すべき心構えや方法はすぐに意識づけ、実践できることばかりです。
自社のコンテンツマーケティングの充実化を図るため、すぐに取り入れることをおすすめします。